【BWP独占インタビュー①ブロードウェイで活躍する日本人高橋リーザさん~私が何故ブロードウェイを目指したか~】

ブロードウェイ・ワークス・プロジェクト

「ミュージカルの本場NYと日本の架け橋」となるプロジェクトです!

日本でのワークショップや、現地NYでのレッスンサポート、スカイプレッスンなどを主に行っておりますが、今回は特別企画!

現在(2019年6月時点)、ミュージカルの本場NY・ブロードウェイの舞台に立つ、唯一の日本人俳優の高橋リーザさんにインタビューをさせていただきました!

ミュージカルに馴染みがない方でも、一度は「ブロードウェイミュージカル」というワードを聞いたことがあるのではないでしょうか?

リーザさんは現在ブロードウェイミュージカル 【MEAN GIRLS】に出演中!

第1回の今回は~何故ミュージカルの本場NY・ブロードウェイを目指したのか~についてお伺いしていきます!

《小さい時からブロードウェイにしか興味がなかった!》

その理由とは?

「ミーンガールズ」公演前のお忙しい中、インタビューさせていただきました!

ご自身のこと、ミュージカルとの出会いを教えてください!

兵庫県伊丹市出身でリーザは本名です。

幼い頃から毎日歌って踊ってうるさくしている私を見兼ねた母がミュージカルスタジオに連れて行ってくれたのがミュージカルとの出会いです。とにかくミュージカルが好きな子供で、芸事に没頭していましたね!

いつからミュージカルの舞台を目指そうと本格的に思いましたか?

実は小学校2年生の時のアルバムに「ブロードウェイの舞台に立つ」と書いていたんです!というのも、子供だった私にNYという場所にブロードウェイというのがあって、そこでミュージカルを沢山やっているんだよと教えてくれた方がいたんですよね。多分それを聞いてすぐブロードウェイの舞台に立とうとアルバムに書いたんですね、子供なのに偉そうにね・・・笑 

今考えればその人が私の人生のキーパーソンなのに、子供の時の記憶なので誰がその言葉を言ってくれたのか覚えていません、残念ながら‥笑。

その話を聞いた時からブロードウェイの舞台に立つということが夢になっていたのですが、小学校高学年ぐらいの時にブロードウェイの舞台に立つなら英語が必要なんだということにようやく気づくんですよね。遅い!笑

英語は昔から話せたわけではないということですか?

はい!インターナショナルスクールや英会話には行っておらず、日本生まれ日本育ちなので、日本の学校で英語の勉強はちゃんとやってたぐらいですかね。一応テストの点数はちゃんと取ってました!あとはスピーチコンテストとか頑張ってましたね。

それで、高校から海外の学校に行こうと思いカナダのバンクーバーの公立の高校に行きました。ダンス科がある学校だったので、ミュージカルからも離れず英語も磨けると思い、母や留学エージェントの方と相談して決めました。

最初はやっぱり英語が全然わからなくて、苦戦しました。

自信満々で行ったのに、結果的に全然ダメだ!と思い知らされ、高校の3年間はやっぱり大変でしたね。英語と日本語の誤差が自分の中でなくなり、英語で話すときに自分らしくいれるなと思うまでにはやっぱり5年ぐらいかかったかなぁ。

そこから大学も海外へ?

そうです、大学への進路ももちろんブロードウェイの舞台に近づくためにどの大学がいいかを、母とチームになって色々調べてミュージカルコースがある大学を絞っていきオーディションを受け始めました。

大体10校ぐらい受けましたね、もちろん不合格もありました。

その時はやっぱり英語がまだまだだったので、オーディションではモノローグ(1人芝居)と歌がメインでしたが、やはり語学の壁がありなかなか合格に結びつかなかったという事もあるかと思いますね。

結局、コネチカット州のハートフォード大学のハートスクールのミュージカルコースに進学しました。

授業はもちろんですが、在学中に友達からアメリカのミュージカル事情、エクイティ〈俳優組合〉(※1)、地方で知られている劇場もあるなど色々と教えてもらったので、在学中の夏は毎年地方の公演に出演して、とにかく経験を積みましたね。メインのキャストやスタッフの方達は実際ブロードウェイで活躍されている方が多いので刺激的でした。

なので、授業外では毎年春にオーディションを受けて、夏は公演に出るという大学生活を送っていましたね。

例えばミュージカルコースの大学生の登竜門と言われている3大リージョナル(地方劇場)の1つと言われるMunyにも出演しました。

ミューニー劇場での「マンマミーア』でダンスキャプテンを務める

ここはオープンコール(誰でも受けられるオーディション)で知られていたので、飛行機でミズーリ州のセントルイスまで行ってオーディションを受けましたね。もちろん他の地方にもオーディションを積極的に受けに行って、夏の公演を決めていきました。

大学生のうちに授業外で活動するのはとても大切で、この公演に出演した=これぐらいの実力はあるだろうと、オーディションに行った時に審査員がレジュメ(履歴書)を見る基準になるので、将来的にNYへ行くまでには重要な過程だったなと今でも思っています。ここでエクイティカード(※2)も貰いました。

授業外でも忙しかった学生時代はあっという間に過ぎ、大学も無事卒業し、いざNYへ!

夢の舞台ブロードウェイがあるNYへ拠点を移しました!!

次回は②~ブロードウェイまでの道のり~のお話を伺います!

 

※1:エクイティ

アメリカ舞台俳優協会のことで、俳優の契約などを管理している運営組合。エクイティに所属する俳優たちはこの組合に労働基準を守られて、働くことができる。正式名称はActor’s Equity Association.

※2:エクイティカード

エクイティに入る資格は基準があり、誰でも簡単に入れるわけではない。この基準を満たし、入会を希望する俳優は入会金と年会費を払う必要がある。入会後このエクイティカードを貰い、オーディションなどに行くと優先的に審査員に見てもらうことができたりするメリットがある。

 

高橋リーザ プロフィール》

幼少時に母に連れられ、ミュージカルスタジオへ通い始める。中学生まで日本でミュージカルを学び、高校はカナダへ留学し英語を極める、大学からアメリカの大学のミュージカルコースへ進学。卒業後、アメリカ国内の地方公演なども含め多くの作品に出演し、2018年3月「ミーンガールズ」で念願のブロードウェイデビューを果たし、現在出演中。

主な出演作品:「ミス・サイゴン」「コーラスライン」「マンマミーア」「エニシングゴーズ」「ヘアー」「メリーポピンズ」「スパマロット」「モダンミリー」「王様と私」「ハウトゥサクシード」「ウォーターフォール」など。

BWPでは日本で通訳付きで受けられるワークショップの開催、現地NYでのレッスンサポート、Skypeレッスンなどのサポートを行っております。
ブロードウェイについて、NY旅行や留学についてのご相談も無料で行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください!

 インタビュー・文:豊城 礼(BWP 主宰)

PAGE TOP