【BWP独占インタビュー③ ブロードウェイで活躍する日本人 高橋リーザさん〜ブロードウェイの舞台に立つ今〜】

ブロードウェイ・ワークス・プロジェクト

「ミュージカルの本場NYと日本の架け橋」となるプロジェクトです!

前回①②に引き続き、現在(2019年7月時点)、ミュージカルの本場NY・ブロードウェイの舞台に立つ、唯一の日本人俳優の高橋リーザさんにインタビューをさせていただきました!

①〜私が何故ブロードウェイを目指したか~

②~ブロードウェイまでの道のり~

リーザさんは現在ブロードウェイミュージカル 【MEAN GIRLS】に出演中!

第3回の今回は現在出演中の舞台についてお話を伺いました!

オーディションを経て、夢の舞台・ブロードウェイへ出演が決定!
そのプロセスとは?

楽屋口

現在「MEAN GIRLS」(ミーンガールズ)に出演されていらっしゃいますが、出演までのプロセスや公演中の事を教えてください!

2017年5月末オープンコールのオーディションに行きました、その後コールバックを貰い、声がけのオーディション、最終オーディションの合計3回のオーディションがありました。

新しい作品を作る時は、WS(ワークショップ)用のオーディション、WS、オーディション、そこから地方で公演をしてトライアウト(試演)し、評判が良ければ手直しをしてブロードウェイで上演するというのが一般的な流れなのですが、私はこの一番最初のWSに参加していなかったんです。

他のキャストは全員WSに参加していて、そのままオーディションもなくキャストになることが決まっていたようですが、唯一1人だけこの後の公演に出ない人がいるということで、オーディションがあったそうです。

でも私はそんなことは全く知らないままオーディションを受けに行っていて、最終オーディションの時にその事実を聞かされ、クリエイティブチームから「私たち1人しかいらないので、ここで落ちてしまってもガッカリしないでね」って軽く言われて、えーーーー!!!!って感じですよ!笑

これは受かるわけないわーと思い、ある意味肩の力が抜けた状態で最終オーディションを受けた感じですね。

このオーディションには最初は人種もバラバラで何百人もいましたが、最終では30人ぐらいになり、そこからダンス審査で半分、歌の審査でまた半分、最終的に5、6人になりセリフの審査があり、2日後ぐらいに合格の通知がきました。

まさか1人しか選ばれない中、自分が選ばれるなんて!と驚きましたが、本当に嬉しかったです。

その後は9月からリハーサル、10月からワシントンDCでトライアウト、2月からブロードウェイのリハーサルをして、3月からプレビュー公演が始まり、4月に初日を迎え、小さい頃からの夢だったブロードウェイデビューをしました!

今この舞台に立つことを仕事にしながら、ありがたい日々を過ごしています。

私も含め今回はブロードウェイデビューしたキャストが13人いるので、これはかなり珍しいことですね!

ブロードウェイの舞台を目指す人たちの夢は、あの憧れの舞台に立ちたい!

ですよね、かつての私がそうだったように。

そして、その夢を達成した人たちの次の目標は、オリジナルキャスト(初演キャスト)で作品に出演する、トニー賞でパフォーマンスをする、サンクスギビング(感謝祭)のパレードでTVに出るなど多くありますが、私はありがたくもブロードウェイデビューの作品で全て経験することができました。

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トニー賞が行われるラジオシティ・ミュージックホールでトニー賞のリハーサル

今回は映画、舞台の脚本家であるTina Fey(ティナ・フェイ)がアンサンブルの私たちにも個人の色やキャラクターを見ながら、役を作ってくれたので私にしかできない役を創れたことも本当にありがたく誇りに思っています。

私にしかできない、ソフィ・カワチ役を毎日舞台上で演じています!

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サンクスギビングデイのTV中継パフォーマンス

公演がある日のルーティーンを教えてください!

公演は週に8回で、休演日は月曜日です。

週8回公演を乗り切るために体のメンテナンス、休息がとても大事で、舞台でのパフォーマンスがベストでできるように、考えながら舞台中心の生活をしています。

楽屋は開演30分前までに入るのがルールなのですが、私は1時間以上前には入っていますね。

楽屋入りしてから、メイクしたりしながら、開演30分前のアナウンスを聞き、ウィッグをつけ、舞台袖の準備、早替え室の中でウォーミングアップをして、公演開始というのが1回の公演の流れですかね!

1日2回公演の時は公演と公演の間に楽屋でお昼寝したり、一人でカフェに行ってボーッとしたり、別の舞台に出ている友人たちとご飯食べたりした後に、夜の公演をしています。

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終演後、出待ちしている方々へサイン

舞台裏に潜入!!

今回の私のNY出張中に「ミーンガールズ」観劇後、リーザさんよりご招待いただき、舞台裏にお邪魔致しました!!

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この作品は高校生達のお話ということもあり、出待ちはティーンエイジャーがたくさん!!

そんな彼女達を横目にしながら・・(ごめんなさい!!)

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楽屋口からリーザさんのご案内で、まずは舞台上へ!

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ブロードウェイの劇場は日本の大劇場に比べると全体的にコンパクトな造りなので、舞台袖なども狭く、セットなども天井に吊ったりしながら工夫されています。

この公演はLEDパネルが舞台セットの代わりとなる演出が多くあるのですが、パネルの裏側も拝見させていただきました。この映像を上手く使った演出は現代ならではのSNSなどもわかりやすく表現されています。

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袖や早替え場所ではリーザさんの衣装や、小道具なども見せていただき、公演中の喉のケアとして、のど飴も舞台袖にあり、なんと龍角散も発見!!

日本からお母様に送っていただいているそうです!

インタビュー・文:豊城 礼(BWP 主宰)

次回は最終章 !
SNSで事前に募集した質問をリーザさんに聞いてみよう!

高橋リーザ プロフィール》

兵庫県伊丹市出身。幼少時に母に連れられ、ミュージカルスタジオへ通い始める。中学生まで日本でミュージカルを学び、高校はカナダへ留学し英語を極める、大学からアメリカの大学のミュージカルコースへ進学。卒業後、アメリカ国内の地方公演なども含め多くの作品に出演し、2018年3月「ミーンガールズ」で念願のブロードウェイデビューを果たし、現在出演中。

主な出演作品:「ミス・サイゴン」「コーラスライン」「マンマミーア」「エニシングゴーズ」「ヘアー」「メリーポピンズ」「スパマロット」「モダンミリー」「王様と私」「ハウトゥサクシード」「ウォーターフォール」など。

BWPでは日本で通訳付きで受けられるワークショップの開催、現地NYでのレッスンサポート、Skypeレッスンなどのサポートを行っております。
ブロードウェイについて、NY旅行や留学についてのご相談も無料で行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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